ヒトの身体では、心臓がポンプとして血液を送り出し、頭から足の先まで血液が流れています。心臓と血液が流れる管（血管）を合わせて循環器と呼び、これらの病気が循環器病です。
循環器病で一番多いのは狭心症や心筋梗塞です。まとめて虚血（きょけつ）性心疾患と呼びます。虚血というのは血液の流れが悪い状態で、血管が狭くなったり詰まったりすることで起こります。薬による治療が第一ですが、緊急の検査や治療が必要な場合もあります。そのような場合は榊原記念病院との連携で診療にあたり、その後のフォローは当院で行います。
そのほか心臓内の血液の流れを制御している弁の異常（弁膜症）や、心臓の筋肉そのものの異常（心筋症）も重要な循環器病です。どちらも正確な超音波検査が必要であり、当院でも力を入れている検査の一つです。近年弁膜症に対する治療法は大きく変化しています。適切な時期に最も効果的な治療が受けられるようお手伝いします。
